フレッシュな才能集まれ! カクヨム×魔法のiらんどコンテスト

©望月くらげ/ナナカワ

初の合同コンテスト開催! 目指せ、作家デビュー!
カクヨム×魔法のiらんど×ビーズログ文庫による、
大型コンテスト

たくさんのご応募ありがとうございました!

©望月くらげ/ナナカワ

ニュース

  • 2018年12月4日
  • エントリー受付けは終了しました。
  • 2018年11月28日
  • 最新ランキング更新!2サイト混合BEST100作品発表!!
  • 2018年11月14日
  • 最新ランキング更新!2サイト混合BEST50作品発表!!
  • 2018年10月31日
  • 2サイト混合!注目度ランキングbest30発表!!
  • 2018年10月15日
  • 『カクヨム×魔法のiらんどコンテスト』 エントリースタート!
  • 2018年7月13日
  • 『カクヨム×魔法のiらんどコンテスト』 サイトを公開しました! コンテスト応募は2018年10月15日(月) 12:00 開始します。

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受賞作が決定しました

カクヨム×魔法のiらんどコンテストは547作品のご応募をいただき、
選考の結果24作品が最終選考に進みました。

受賞作品は、株式会社KADOKAWAビーズログ文庫編集部が選考いたしました。

総評

女子向けエンタテインメント小説レーベルの「ビーズログ文庫」、小説投稿サイト「カクヨム」、「魔法のiらんど」の三者による初めてのコンテストには、期待通りフレッシュな才能が多数集まりました。「泣ける」「オタク」「謎解き」という一見つながらないジャンルでの募集かと思われましたが、実際の選考では、その三つのジャンルがうまく融合したといえる優れた作品に出会えた印象です。各投稿サイトで切磋琢磨している投稿者の作品からは、読み手を強く意識していることが感じられました。また、ひとつの作品として完結させることができている、ということに、各作品の投稿者には胸を張っていただきたいと思います。各賞に選出された作品は、キャラクターの個性を描き出すこと、全体の構成、「あっ!」と言わせる意外性の演出が巧みで、さらには「恋愛」をはじめとする、胸に響くような要素が盛り込まれていたところが特徴です。

大賞

謎解きミステリ小説部門

ひとりの少女の死をめぐる、恋と痛みの青春ミステリー

恋を知らぬまま死んでゆく

著者:捺(投稿時ペンネーム:負け犬お捺)

この小説を読む

「失恋した。この気持ちは聖良ちゃんにはわからないよね」

高校三年生の秋、私の留守電に謎めいたメッセージを残して菜々子は海で死んだ。
事故だった。
――でも、もし本当は自殺したとしたら?

仲違いしていた幼なじみの死の真相を知るために、私は恋をしようとする。
同級生の青井を巻き込んだ、つたない恋人ごっこを通して。

理解できない他者と失われた想いを追いかける、青春ライトミステリー。

講評

「失恋した」というメッセージを残して逝った幼馴染の死の真相を知ろうとするも、恋心がわからない主人公は、自分に告白してきたクラスメイトと“恋人ごっこ”を始めて――。タイトルで読者の気持ちをひきつけ、冒頭からぐいぐいひっぱっていく力のある作品。恋愛感情と真摯に向き合い、友情、人の生と死など、10代の悩みにストレートにぶつかった印象を受けた。他者の心を理解する難しさ、他者には理解できない感情を抱えることを描き出し、深く心に響く仕上がりになっていた。瑞々しい文章の中に、鋭さ、痛さ、切なさがつまっていて、読者に青春を追体験させてくれるところが高く評価された。

特別賞

  • 「泣ける」小説部門

    全てを犠牲にしてでも、もう一度彼女を幸せに。

    もう一度人生をやり直したとしても、私は君を好きになると思うよ。

    著者:蒼山皆水

    この小説を読む

    講評

    愛する妻の命を救うため、タイムリープする主人公。しかし、その能力と引き換えに失うのは、最も大切な――。巧みな構成と、先を読ませる展開づくり、思わず読み返さずにはいられない、小説だからこその仕掛けを楽しむことができた。文章力が高く、リアルに情景を思い浮かべられるので、切なさが読み手に伝わってくる。賛否両論を巻き起こすまさかのラストを書き切ったことを何よりも評価したい。一方で、このラストで、主人公にもう少し救いがあると、より泣ける物語に作り込める作品でもある。

  • 「泣ける」小説部門

    幼馴染を殺したのは私。だから守れない約束も、走ることもやめる。

    (投稿時)泣きたい夜も、君が明日を照らしてくれるから
    (改題)君と明日を駆ける

    著者:一宮 梨華

    この小説を読む

    講評

    親友の死から立ち直れず、部活、走ることから逃げている主人公の少女と、彼女に再び走ってほしいと願うクラスメイトの少年との交流を描く作品。等身大の主人公、日常に起こりうる設定で、高校生ならではの悩み、葛藤、恋愛模様をリアルに感じさせてくれた。導入の主人公の暗さ、ネガティブな心情描写が続くなかで、やや共感性が下がるところもあったが、恋愛描写がうまく、丁寧な感情の積み重ねによって、さわやかな読後感が高く評価された。

  • オタク主人公部門

    青春をゲームに捧げるゲーオタ少年×少女のラブコメディ。

    放課後はネットで待ち合わせ

    著者:ゆずりは

    この小説を読む

    講評

    オンラインゲームで知り合い仲良くなった女子プレイヤーに、偶然リアル世界で会ったら驚くほどの美少年で、しかも「彼女のフリをしてほしい」と頼まれてしまい――という興味を引く導入で、時代性を反映した設定を活かしつつ、主人公と彼の距離が縮まる流れを丁寧に描いていて好感度が高かった。ゲームオタクならではのエピソードをうまくちりばめ、活き活きしたキャラクターと明るくテンポのよい作品で、10代読者が憧れる恋愛として、全体的に『かわいい』という印象を強く与えてくれた。

  • 「泣ける」小説部門

    はじめまして、僕は死神です。君の魂を貰いに来ました。

    桜色に染まる空の向こうで優しい死神は笑う

    著者:くらげ(望月くらげ)

    この小説を読む

    講評

    病床で死期が迫る少女の前に現れた死神。余命宣告され、生きることを諦めたはずの少女だったが、やさしい死神と日々言葉を交わすうちにひかれていき――。描写の巧みさにより、シーンごとに情景が浮かんできて、切ないラブストーリーを彩っていた。ラストの展開が、ある程度予測がついたのが残念だったが、わかっていても最後まで読ませる筆力があり、涙を誘う作品になっている。ファンタジー要素も違和感なく昇華されており、「死」と向き合うことを、悲しみだけではなく優しさとともにじんわりと伝えてくれた。

  • 「泣ける」小説部門

    どうか自分を諦めないで。

    名前のない喫茶店

    著者:丸井とまと

    この小説を読む

    講評

    いじめや家庭内の不和により居場所を失った主人公が行きついた喫茶店。そこには個性的な常連客や優しいマスター、そしてなぜか主人公を敵視してくる少年がいて――。「いじめ」という意欲的なテーマを選んだ現代ファンタジー作品。身近で等身大な悩みを丁寧に描くことで共感性を高めつつ、喫茶店が存在する意味が明かされるラストで、一気に泣かせる流れをつくることができていた。読者が感情移入して読むことができる、完成度の高さも評価された。

中間選考通過24作品をみる

「カクヨム」は物語を愛する全ての人たちへ、誰でも自由なスタイルで物語を書ける、読める、お気に入りの物語を他の人に伝えられる、新しいWeb小説サイト。大賞受賞者が書籍化の権利を手にできる「カクヨムWeb小説コンテスト」をはじめとした数々のコンテストの実施や、KADOKAWA内外の人気作品について二次創作の投稿を認めるなど、様々な形での創作活動を支援している。

小説やティーン向け情報が無料で楽しめるガールズエンタテインメントサイト。 投稿作品数300万、好きな小説が読める・書ける小説総合サイト「魔法のiらんどNOVEL」や恋する女の子のための情報サイト「魔法のiらんどMAGAZINE」を中心とした多彩なコンテンツを展開しており、月間ページビュー数は10億PV、ユニークユーザー数は250万(2018年7月現在)を超えています。

2006年創刊の、女性向けライトノベルレーベルです。異世界や現代を舞台にしたファンタジーや、恋愛小説が好きな読者のための物語が揃っています。「おこぼれ姫と円卓の騎士」「(仮)花嫁のやんごとなき事情」「闇の皇太子」「死神姫の再婚」など、漫画化や舞台化された作品を多く輩出しています。毎月15日発売。